※いずれも2025年11月16日現在
王子ホールディングス(3861)は、製紙業界の最大手として知られる日本を代表する老舗企業です。
ティッシュ、段ボール、コピー用紙など、私たちの生活に身近な製品を数多く製造しており、「紙といえば王子」と言っても過言ではありません。
そんな王子ホールディングスは、紙消費量が減る時代の中でも事業を多角化し、確かな安定収益と着実な成長を両立している企業です。
高配当かつ財務も安定しており、長期保有したい銘柄として注目されています。
■ どんな会社?国内最大級の“総合紙・包装メーカー”
王子ホールディングスの事業は一見「製紙業の会社」というイメージが強いですが、実際はそれだけではありません。
主な事業は以下の通りです。
● 紙・板紙(段ボール原紙・包装材)
● 紙加工製品(ティッシュ・コピー用紙など)
● 資源環境ビジネス(植林事業など)
● 産業資材(フィルム、不織布など)
● 新素材開発(セルロースナノファイバー等)
紙の製造だけでなく、包装・物流資材、バイオマス活用など、事業範囲は非常に広く多角化が進んでいます。
また、王子ホールディングスは海外展開にも力を入れており、特に東南アジアで大きな存在感を持っています。
世界的に見ると「グローバル紙パルプ企業」としての地位を確立している企業と言えます。
■ 紙需要が減っても安定している理由
「紙の会社って、今後大丈夫なの?」
そんな疑問を持つ初心者投資家も多いかもしれません。
結論から言うと、王子ホールディングスは紙の需要減少に対応済みです。
その理由は次の3つ。
① メイン領域が“減らない紙”
紙の需要が減っているのは主に以下の分野です。
● 新聞
● 雑誌・出版
● コピー用紙
しかし、王子が強い領域は違います。
● 段ボール(通販需要で増加)
● 包装材(食品・飲料などで需要拡大)
● ティッシュ・トイレットペーパー(生活必需品)
特に段ボールは、EC(Amazon、楽天)が増え続ける限り需要は伸び続ける分野です。
王子の主力は“減らない紙”、むしろ“増える紙”なのです。
② 海外展開による成長力
王子は国内だけでなく、東南アジア・南米など海外での製紙工場や植林事業を展開。
人口増加が続く国では紙の需要が伸び続けており、安定成長の柱になっています。
③ 新素材への投資で未来に備える
王子は「紙の会社」から「素材メーカー」へと変化しています。
● セルロースナノファイバー(軽くて強い新素材)
● バイオマス燃料
● 環境配慮型包装材
これらは今後需要が伸びる分野で、未来を見据えた投資が進んでいます。
■ 財務は?配当は?数字面も堅実で魅力的
王子ホールディングスは大企業らしく、財務と配当が非常に安定しています。
● 配当利回り:3〜4%台
● 長期で見ると安定配当が継続
● 景気に左右されにくい必需品関連
● 自己資本比率も高く健全
製紙業界は一見景気に弱そうですが、段ボールや紙パックなど生活に密接した需要が多いため、王子を含む大手は非常に安定した利益を出し続けています。
■ 投資家にとっての注目ポイント
王子ホールディングスは、以下の理由で高配当株として人気があります。
● 景気に左右されにくい生活必需分野
● 海外展開で長期の成長が期待
● 配当が比較的安定している
● 株価も大きく動きにくく、リスクが低い
● 原材料高騰などのリスクを価格転嫁できる体制
紙という“昔ながらの産業”でありながら、経営の中身はむしろ変化に強く、堅実で長期保有向きの企業と言えます。
■ まとめ
王子ホールディングスは、老舗でありながら進化を続ける企業です。
● 段ボール・包装材など需要の落ちない分野に強い
● 海外展開が順調で成長余地がある
● 財務が安定
● 配当も魅力的で長期投資向き
「製紙の会社なんて伸びない」と思われがちですが、実際は真逆。
変化に対応しながら成長し続ける“堅実な総合素材メーカー”として、投資対象としての魅力は非常に高い企業です。


