
出典:アジア航測株式会社
※いずれも2025年11月22日現在
アジア航測(9233)は、航空測量・防災・インフラ管理といった、社会の安全を支える専門技術を提供する会社です。おそらくは聞いたことがある方は少なく、一見すると地味に感じるかもしれませんが、日本の国土を守るうえで欠かすことのできない存在。国・自治体との取引が多く、景気に左右されにくい“堅実企業の代表格”ともいえるでしょう。
■ どんな会社なのか?
アジア航測の主力は「測量・地図づくり・インフラ点検」です。
ドローンや航空機で撮影したデータを解析し、地形図・3Dモデル・災害シミュレーションに活用します。
最近では道路・橋梁・河川・ダムなど、老朽化したインフラが日本中で増えています。

アジア航測が保有している航空機(出典:アジア航測株式会社)
これらの点検や修繕計画を立てるために不可欠なのが、アジア航測のような専門企業なのです。
さらに、防災計画や地滑り・洪水などの危険箇所の調査など、国家レベルの仕事も担当しており、社会貢献度の高い事業を展開しています。
■ 景気に強い理由:国の予算で動くビジネス
アジア航測の最大の強みは、事業の多くが国土交通省や地方自治体といった公的機関からの受注で成り立っている点にあります。公共事業は景気変動の影響を受けにくく、民間投資が冷え込む局面でも一定の予算が確保されるため、収益の安定性が非常に高いのが特徴です。特に防災・減災、インフラ維持管理といった分野は、国の政策として継続的に取り組まれており、アジア航測にとって長期的な受注基盤となっています。
同社は、航空測量やレーザー計測、地理空間情報の解析といった高度な技術を保有しており、道路や橋梁、河川、ダムなどのインフラを「見える化」することに強みがあります。これにより、老朽化の進むインフラの点検や補修計画の策定に欠かせない存在となっています。一度構築したデータやシステムは継続的に更新・活用されるため、単発ではなくストック型の受注につながりやすい点も魅力です。
また、日本は地震や豪雨、土砂災害が多発する国であり、災害が起こるたびに復旧・防災関連の予算が積み増されてきました。アジア航測は、災害発生直後の被害状況把握から復旧計画支援までを担い、社会的に不可欠な役割を果たしています。こうした背景から、同社のビジネスは「一時的な需要」ではなく、「常に一定の需要が存在する」構造となっており、安定性と公共性を兼ね備えた企業といえるでしょう。
■ 新規事業もしているよ!
アジア航測には「株主通信」があります。その株主通信にはさまざまな「新規事業」の内容が書かれています。特に興味深いのが下水処理場内で点検ロボットの実証実験が行われたことです。言うまでもなく、下水上は私たちが生活するうえでは欠かせない「生活インフラ」です。しかし、人手不足により、生活インフラを維持することは年々、難しくなっているのが実情です。このようなロボットを使うことで省力化が期待できます。
まさにアジア航測は日本人の生活を根本から支えていく可能性を秘めているです。
■ 財務の安定性と配当
配当利回りはおおむね 2〜3% と控えめですが、安定感は抜群。
大きく株価が下がりにくい銘柄で、長期保有に向いています。
・利益の波が小さい
・自己資本比率も比較的高い
・無理な成長投資をしない堅実経営
という特徴があり、非常に“守りが強い企業”です。
■ 今後の成長分野は?
・国土強靭化計画
・老朽インフラの点検義務化
・ドローン測量の普及
・3D地図データの需要増加
これらの潮流はアジア航測にとって追い風です。
特に3Dデータの活用は、都市開発や災害シミュレーションで需要が急拡大しており、新たな成長も期待できます。


