
※いずれも2025年11月22日現在
サイバーエージェント(4751)は、インターネット広告・メディア事業・ゲーム事業を3本柱として成長してきた、日本のIT企業の代表格です。特に近年は、YouTubeやSNS広告などの“運用型広告”分野で国内トップクラスのシェアを持ち、その影響力は年々拡大しています。
また、テレビ朝日と共同で運営するABEMAは、ネットテレビとして確固たる地位を築き、W杯や将棋の名人戦など、大規模な配信を成功させています。“インターネットの未来をつくる会社”という言葉がぴったりな企業といえます。
以下では、サイバーエージェントという企業がなぜここまで成長し続けているのか。そして今後の展望、投資家が注目すべきポイントについて解説します。
■ 事業の中心は「インターネット広告」。国内シェアは圧倒的
サイバーエージェントの収益を最も支えているのは インターネット広告事業 です。
特に次の分野で秀でています。
- YouTube広告
- Instagram広告
- LINE広告
- TikTok広告
- Webマーケティング全般
- データ解析・AI広告運用
日本の広告費はテレビからネットへ移行が進んでおり、ネット広告市場は毎年成長しています。
その中で、サイバーエージェントは 国内最大級の広告代理店 として、業界の中核を担っています。
同社が強い理由は、トレンドの変化に素早く対応し、自社でAIやデジタルツールを開発して広告運用を効率化してきたからです。
広告業界で「ネットに強い会社」といえば、まずサイバーエージェントが挙がるのはこのためです。
■ ABEMA:インターネット放送の“最先端”へ挑む
サイバーエージェントのもう一つの顔は、テレビの常識を覆す存在「ABEMA(アベマ)」です。
ABEMAは:
- W杯の全試合無料配信
- 格闘技イベント “BreakingDown” の成功
- 将棋タイトル戦の中継
- 韓国ドラマ・恋愛番組のヒット
- ニュース番組の24時間配信
など、独自コンテンツで多くの視聴者を獲得してきました。
コンテンツ投資が大きいため赤字が続いているものの、その赤字は“未来への投資”です。
ネットテレビは、広告とサブスクで収益化しやすく、長期的に大きな成長が期待される分野。
サイバーエージェントは、ここに大胆に投資することで、“未来のテレビ市場”の主導権を狙っています。
■ ゲーム事業も強力。ヒットタイトルが多い
サイバーエージェント傘下の「Cygames」は、スマホゲーム業界で存在感を放っています。
- グランブルーファンタジー
- ウマ娘 プリティーダービー
- Shadowverse
特に「ウマ娘」は社会現象級のヒットとなり、同社の利益を大きく押し上げました。
ゲーム事業は業績の波は大きいものの、成功すると莫大な収益を生むため、サイバーエージェントの利益成長にとって強力なエンジンとなっています。
■ 経営の特徴:時代の波に乗り続ける“柔軟さ”
サイバーエージェントの最大の強みは、“変化対応力”です。
- リスティング広告が伸びればそこに投資
- スマホゲームが伸びればCygamesで展開
- 動画時代が来ればABEMAへ投資
- AI時代にはAI広告運用に注力
このように、常に時代の潮流を読み、次の成長領域に素早く舵を切るのが同社の基本戦略です。
変化の激しいインターネット業界において、20年以上トップを走り続けている理由はここにあります。
■ 株主還元について(配当は控えめ)
サイバーエージェントは、成長投資を優先しているため、配当は比較的控えめです。
いわゆる“高配当株”ではありません。
その代わり、利益が伸びたときには株価上昇でリターンを狙える“成長株”的な位置にあります。
投資スタイルとしては、配当よりも株価成長を重視したい人に向いています。
■ 今後の成長材料(カタリスト)
サイバーエージェントの未来を左右するテーマは次の通り。
● ① AI広告の拡大
デジタル広告はAIとの相性が良く、広告運用の自動化・最適化が進むほど、サイバーエージェントの強みが生きてきます。
● ② ABEMAの収益化
コンテンツ投資が実り、広告とサブスクで黒字化すれば…
“サイバーエージェント革命”と呼べるほどのインパクトがあります。
● ③ ゲーム新作のヒット
Cygamesの大型新作は業績に直結します。
ウマ娘級のヒットが再度生まれれば、株価が大きく動く可能性も。
■ まとめ
サイバーエージェントは、
- ネット広告の国内最大手
- ABEMAという巨大メディアを育成中
- Cygamesによる強力なゲーム事業
- AI・デジタルマーケティングに強い技術基盤
- 変化対応力が高く、時代の波に乗り続ける企業文化
これらの強みを持つ、非常にユニークで成長志向の高い企業です。
今後のインターネット市場の拡大とともに、サイバーエージェントも進化し続ける可能性が高いでしょう。
※出典はすべてサイバーエージェントのホームページ


