※いずれも2025年11月16日現在
神戸製鋼所(KOBELCO)は、日本の大手鉄鋼メーカーのひとつですが、実は鉄鋼だけでなく アルミ、機械、エンジニアリング を手がける総合素材メーカーです。
一時期は業績の波が大きく株価低迷期もありましたが、近年は構造改革が進み、収益体質は大きく改善しています。
■ どんな会社なのか?
神戸製鋼の事業は大きく3つ。
① 鉄鋼
② アルミ・銅
③ 機械(建設機械・圧縮機など)
1つずつ説明します。
①鉄鋼事業は、神戸製鋼の中核をなす分野です。自動車向けの高張力鋼板や建築・土木向け鋼材など、高付加価値製品に強みを持っています。特に軽量化と強度を両立する素材は、自動車の燃費改善や安全性能向上に貢献しており、国内外のメーカーから高い評価を受けています。
②アルミ・銅事業では、アルミ板材や銅製品を中心に展開しています。アルミは軽量でリサイクル性が高く、自動車や航空機、電子部品など幅広い分野で需要があります。銅は電気伝導性に優れ、EVや再生可能エネルギー関連での需要拡大が期待されています。環境対応素材として今後の成長余地が大きい分野です。
③機械事業は、建設機械や産業用機械、圧縮機などを手がける分野です。特に建設機械では「KOBELCO」ブランドが海外でも知られており、インフラ整備や資源開発を支えています。圧縮機はエネルギーや化学プラント向けに使われ、安定した収益源となっています。3事業がバランスよく組み合わさることで、神戸製鋼は景気変動に耐える事業構造を築いています。
特にアルミ・銅製品は自動車向け需要が強く、EV化により成長が期待される領域です。
建設機械分野も強く、KOBELCOのクレーンやショベルは海外でも高評価を受けています。
■ 神戸製鋼の海外進出は?
神戸製鋼所は、国内市場に依存しない成長を目指し、早くから海外進出を進めてきました。現在では北米、アジア、欧州など世界各地に製造・販売拠点を構え、自動車、建設機械、インフラ向け製品をグローバルに供給しています。特に成長が続くアジアでは、自動車向けアルミ材や建機関連事業を中心に需要を取り込み、現地生産体制の強化を進めています。また、海外インフラ投資の継続やEV化の進展を背景に、素材と機械の両面で事業機会は拡大しています。神戸製鋼の海外展開は、事業の安定化と中長期的な成長を支える重要な戦略といえます。
■ 配当と財務は?
配当利回りは 3〜5%台 とやや変動しやすいですが、高配当の年が多く魅力のある銘柄です。
財務は改善傾向で、過去の赤字から大きく脱却。
特に鉄鋼事業の収益性改善が業績の安定につながっています。
■ 今後の注目ポイント
✔ 自動車の軽量化 → アルミ需要拡大特にEVでは航続距離確保のため軽量化の重要性が高く、高強度・成形性に優れたアルミ製品の需要拡大が期待されます
✔ 銅需要拡大 → EVは銅を大量に使う
✔ インフラ投資 → 建機需要が底堅い
鉄鋼は市況に左右されるものの、アルミ・銅・機械の3本柱が業績の安定化に寄与しています。


