※いずれも2025年11月16日現在
帝人(3401)は、高度素材から医療機器、ヘルスケア分野まで幅広く事業を展開する化学メーカーです。
かつては繊維メーカーとして知られていましたが、現在は炭素繊維やアラミド繊維などの高機能素材が中心となっています。
しかし、近年は業績不振により株価は下落傾向で、企業としては“再建の途中”にある状態です。
それでも、配当を維持しながら回復を目指しているため、再評価のチャンスを狙う投資家には注目される銘柄です。
■ どんな会社なのか?素材と医療の二本柱
帝人の主力事業は以下の通りです。
● 高機能素材
・アラミド繊維(防護服・タイヤ補強材)
・炭素繊維(航空機・自動車部品)
・樹脂・複合材料
● ヘルスケア
・在宅医療機器(人工呼吸器・酸素濃縮器)
・医薬品事業
特にアラミド繊維は世界トップクラスのシェアで、リスク分散と強固な技術力が特徴です。
また、在宅医療分野では高齢化の加速により今後も需要が伸びると見られています。
■ 現状は“苦戦”。配当継続方針は魅力
帝人は2020年代に入ってから業績不振により株価が下落しました。
その要因は、
・航空機向け炭素繊維の需要減
・事業の多角化によるコスト増加
・一部医薬品の収益低下
などが重なったためです。
しかし同社は配当の維持に注力しており、
高配当(4%前後) を保ちながら再建中というのが現状です。
■ 今後の展望:回復の鍵は“素材×医療”
帝人が復活する可能性がある理由として、以下の成長テーマが挙げられます。
- 航空機需要の回復(炭素繊維)
コロナ後の国際便拡大で需要が戻りつつある。 - EV・軽量素材へのシフト
自動車業界の軽量化ニーズと相性が良い。 - 医療・ヘルスケア需要の増加
特に在宅医療機器は高齢化により長期的に成長。 - 構造改革による収益改善
不採算事業の整理・効率化が進行中。
再建中の企業ではありますが、回復すれば株価のリターンも大きく、
“復活狙いの高配当株”として注目できます。
■ 投資家が注目すべきポイント
● 高配当ながら再建中でリスクあり
● 素材とヘルスケアは将来性が高い
● 株価は低迷しており、割安感が出ている
● 長期目線での復活投資に向く
安定高配当というよりは、“回復を期待しながら配当を受け取るスタイル”の銘柄です。
■ まとめ
帝人は過去の安定企業から一転、近年は業績悪化で苦戦しています。
しかし、高機能素材やヘルスケアなど成長テーマを抱えているため、再建すれば大きなアップサイドを得られる可能性がある企業です。
「リスクを理解しつつ、中長期の復活を狙いたい」
そんな投資家にはチェックしておきたい高配当株といえるでしょう。


