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借金で詰まったときの選択肢。任意整理・再生・破産と、立て直すための制度まとめ

つむぎ編(節約・守り)
この記事は約7分で読めます。

気づいたら増えてた借金。
返しても返しても終わらないリボや、複数社からの借入。
「この先どうしたらええん…」と詰まりそうなときほど、知っておくべき“脱出ルート”がある。

このページでは、借金の種類や金額、収入に応じて
どんな制度を選べるか、どんな手順で抜け出せるかを「具体的に」まとめた。


借金の状況別、選べる解決策(あえて少し厳しめに見とこう)

仮にあなたの年収が300万円だとすると、
借金額ごとにこんな分かれ道がある。

借金額状況の目安年18%の利息解決の選択肢
100万円すでに生活に圧迫あり約18万円/年任意整理 or 家計改善でもギリギリ
300万円年収と同等で危険水準約54万円/年任意整理 or 再生検討ライン
700万円完全に返済不能約126万円/年個人再生 or 自己破産を検討すべき

リボ払いや消費者金融のリアル例

身近な「50万円」の借金でも、返済総額は72万円に…

たとえば、消費者金融で50万円を借りて、月1.5万円でリボ返済(年18%)した場合:

項目金額の目安
月の返済額1.5万円
月の利息(初期)約7,500円(元本ほぼ減らず)
完済までの期間約4年
総返済額約72万円(利息だけで22万円)

同じ月1.5万円返済で、100万円借りたら地獄になる

今度は100万円を月1.5万円で返したらどうなるか?

項目金額の目安
月の返済額1.5万円(据え置き)
完済までの期間約9年半
総返済額約171万円(利息だけで71万円)

金額が倍でも、返済ペースは据え置き → 利息で2倍以上払うハメに。


借金が「ゆっくり減ってる」んじゃない。ゆっくり殺されてるだけかもしれん。
月々払えてるから大丈夫じゃなくて、「それ、何年で終われるのか」が大事やで。


各制度の詳細と判断ポイント


【任意整理】

利息カット&毎月の返済額を減らす「分割交渉」タイプ

● 何が変わる?

  • 利息が0%に → 月々の返済が大幅に減る
  • 督促・取立てが止まる
  • 裁判所不要、比較的スムーズに手続きできる

● こんな人に向いてる

  • 借金100〜300万円前後で返済能力がまだある
  • 安定収入あり(※月15万前後は必要)
  • 毎月3〜5万円の返済を3〜5年間続けられる人
  • 家や車などの資産を残したい

● デメリット

  • 信用情報に5年間ブラック登録
  • 整理できない債務(奨学金・税金など)もある
  • 弁護士費用:1社あたり2〜4万(例:5社で10〜20万円前後)

● 手続きの流れ

  1. 弁護士に相談・契約(法テラスで費用分割も可)
  2. 各債権者へ「受任通知」送付 → 督促ストップ
  3. 取引履歴開示・残債額の確定
  4. 分割返済プランを交渉・和解
  5. 月3〜5万円で3〜5年かけて返済スタート

【個人再生】

借金そのものを減らして分割で返す「圧縮型」再生制度

● 何が変わる?

  • 借金総額の5分の1まで圧縮
  • 住宅ローンを残して持ち家を守れる(住宅資金特別条項)
  • 原則3年(最長5年)で分割返済

● こんな人に向いてる

  • 借金500〜1000万円前後
  • 年収250万円以上の安定収入がある
  • 家を手放したくない
  • 自己破産は避けたい

● デメリット

  • 官報に掲載(一般人にはまず見られない)
  • 書類が多く、手続きが煩雑
  • 再生計画が裁判所に認可されないこともある

● 手続きの流れ

  1. 弁護士に相談・契約
  2. 受任通知→取立てストップ
  3. 財産・収入・支出・借入の調査/報告書作成
  4. 再生計画案の作成→提出
  5. 裁判所で認可→再生スタート
  6. 月3〜4万円程度を3年返済し完了

【自己破産】

借金を帳消しにする最後のセーフティネット

● 何が変わる?

  • 借金がすべて免除される(税金・養育費は除く)
  • 収入は生活にそのまま使える
  • 生活保護や支援と組み合わせて再出発できる

● こんな人に向いてる

  • 借金総額>年収で返済不能
  • 所得が少ない/働けない
  • 資産を処分しても返せる見込みがない

● デメリット

  • 信用情報に7〜10年ブラック登録
  • 官報に掲載/一部職業に制限あり
  • 20万円以上の資産や車などは基本処分

● 手続きの流れ

  1. 弁護士へ相談・契約(法テラス利用も可)
  2. 受任通知送付 → 督促・返済ストップ
  3. 財産・負債の調査/申立書作成
  4. 裁判所へ破産申立 → 面接 or 審尋
  5. 免責決定 → 借金チャラ
  6. 公的支援制度などを使い生活再建スタート

よくある失敗と注意点

  • 「自分は対象じゃない」と思って放置 → 利息で雪だるま化
  • 家族に黙って抱え込む → 結果的に全員巻き込む
  • 任意整理で済んだはずが、判断ミスで破産に…

今すぐできること(行動フロー)

  1. 紙かスマホメモで借金額・金利・月返済額を全社分書き出す
  2. 「法テラス」or「弁護士 無料相談 ○○市(自分の住んでる地域)」で検索
  3. 相談予約:「借金の返済が難しく、解決方法を相談したくて…」

金利は“敵”にも“味方”にもなる【借金と投資の比較表】

元本借金10年後(18%)借金20年後(18%)投資10年後(6%)投資20年後(6%)
100万約523万円約2,737万円約179万円約320万円
300万約1,570万円約8,211万円約537万円約961万円
700万約3,661万円約1億9,158万円約1,253万円約2,243万円

年18%の利息を“放置”するだけで借金は数倍に膨らむ。
同じ金利でも「投資」なら逆に“味方”になってくれる。

今は守るタイミングかもしれんけど、いつか攻めに転じる日が来る。
その時に“金利”の意味を知ってるかどうかで、未来の資産は大きく変わる。


最後に:選べる人は、もうその時点で強い

借金の悩みは、何も恥ずかしいことじゃない。
制度を使って立て直すのは「逃げ」じゃなくて「戦略」。

誰かに決められるんじゃなく、自分で選んで進む。
それが“まねこ道”の伝えたいこと。

あなたは、もう選ぶ側に立てる。


でも、もし今は“守る時期”なら…使える制度は、ちゃんと用意されてる。
次は「生活を立て直す制度」についても、知っとこうか。


借金で詰まった後に「生活を立て直す制度」もある

返済に行き詰まり、仕事を辞めざるを得なくなった。
病気で働けなくなった。
誰にも頼れない状況で、もうどうしようもない…。

そんなとき、ちゃんと“使っていい制度”がいくつかある。


【失業給付(詳細は別記事で解説)】

自己都合退職でも、待機期間7日+給付制限1ヶ月で失業保険が受け取れる時代。
収入がゼロになる前に、まずは「受け取れるお金」があるか確認しとこ。

失業保険と社会保険の仕組みはこちらで詳しく解説


【職業訓練(ハロートレーニング)】

● 特徴

  • 月10万円+交通費がもらえる
  • 「無料の職業学校」に通える
  • IT・介護・事務・調理など多ジャンル

● 対象者

  • 離職中で就職意欲がある人
  • 失業保険受給中 or 給付終了後でも申込OK

● ポイント

  • 雇用保険に入ってなくても対象になる場合あり
  • 実技中心で転職実績も高め

【生活保護】

● よくある誤解を払拭

  • 「働けない」「頼る人がいない」状態なら対象になる
  • 親族の“扶養照会”はあるが、実質無視されるケースが多い
  • 持ち家・車があっても「すぐには処分しろ」とは言われない

● もらえる金額のイメージ(単身・家賃3万)

  • 生活扶助:約40,000円
  • 住宅扶助:約30,000円
    → 合計:約70,000円支給+医療費0円

● ポイント

  • 働けるようになるまでの“猶予”をくれる制度
  • 必ずケースワーカーが相談に乗ってくれる
  • 「最終手段」じゃなく「最初の一歩」として見てほしい

【短期支援制度】もある

● 住居確保給付金

  • 家を失いそうな人向け
  • 最長9ヶ月、家賃相当額を補助(5万〜7万など)

● 緊急小口資金・総合支援資金

  • 上限10万円〜20万円を無利子で貸与
  • コロナ以降、審査は比較的やさしめ

【税金・社会保険料の免除・減免】

● 住民税の非課税基準(2025年以降)

  • 単身者の場合、前年中の合計所得が45万円以下であれば、住民税非課税となる

● 国民年金保険料の免除

  • 所得が一定以下の場合、全額または一部免除が可能
  • 免除申請は市区町村の窓口で行う

● 国民健康保険料の減免

  • 失業や収入減少により、保険料の減免が受けられる
  • 申請は市区町村の窓口で行う

制度を知って、使える人が「本当に強い」

制度に頼る=悪じゃない。

知ってた人が助かった。
知らなかった人が、追い詰められただけ。

ほんとは「逃げた」んじゃなくて、
「立て直す準備をした」だけやで。

ここまで読んでくれて、ありがとう。
道に迷っても、立ち止まっても大丈夫。
ゆっくりでええから、今の自分にできる選択を。
まねこ道は、いつでもそばにおるからにゃ!

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